株とは?仕組みや株価が動く理由を初心者にも分かりやすく解説

お金

「株を始めてみたいけど、そもそも株って何?」

「株を買うと、自分は何をしているの?」

「株価はどうして毎日上がったり下がったりするの?」

投資に興味を持ったとき、最初にぶつかるのが「株」という言葉です。

ニュースでは「○○社の株価が上昇した」「日経平均株価が下落した」など、株に関するニュースをよく目にします。

しかし、株の仕組みを説明しようとすると、意外と難しいものです。

そこでこの記事では、株について全く知らない人でも理解できるように、

  • 株とは何か
  • なぜ企業は株を発行するのか
  • 株を買うと何が起こるのか
  • 株価はなぜ動くのか
  • 株でどうやって利益を得るのか

という順番で解説します。

株とは何か

まず、「株」とは何なのでしょうか。

株とは、簡単にいうと企業の一部を所有していることを示すものです。

例えば、ある会社が100個の株式を発行していて、そのうち1個をあなたが持っていたとします。

すると、あなたはその会社の株主の一人になります。

もちろん、1株持ったからといって会社を自由に動かせるわけではありません。

しかし、株主には会社の利益の一部を配当として受け取ったり、株主総会で議決権を行使したりする権利があります。

つまり株を買うということは、単に「値段が上がりそうなものを買う」ということではありません。

その会社の一部を所有することなのです。

ここを最初に理解しておくと、株式投資の仕組みがかなり分かりやすくなります。

企業はなぜ株を発行するの?

では、企業はなぜ株を発行するのでしょうか。

一番大きな理由は、事業に必要なお金を集めるためです。

例えば、ある会社が新しい工場を建設したいとします。

工場を建設するには、多額のお金が必要です。

そこで会社が株式を発行し、投資家に購入してもらいます。

投資家から集めたお金を使って、会社は新しい工場を建設したり、新しい商品を開発したり、事業を拡大したりできます。

つまり、

投資家 → お金を出す → 企業

企業 → 株式を渡す → 投資家

という関係です。

企業にとって株式を発行する大きなメリットは、集めたお金を基本的に返済する必要がないことです。

銀行からお金を借りる場合は、借りたお金を返済しなければなりません。

一方、株式を発行して調達した資金は、通常の借入金のように返済するものではありません。

その代わり、企業は株主に対して、企業価値を高めたり、利益を配当したりすることで、株主に報いることが期待されます。

ここで、

「企業がお金を集めるために株を発行する」

ということを覚えておきましょう。

株を買うと何が起こるの?

では、私たちが実際に株を買うと、何が起こるのでしょうか。

例えば、あなたがある企業の株を10万円分購入したとします。

あなたはその企業の株主となり、その企業の成長や利益に関係する立場になります。

企業の業績が伸びて「これからこの会社はもっと成長しそうだ」と投資家から評価されれば、その会社の株を買いたい人が増える可能性があります。

すると株価が上昇し、あなたが持っている株の価値も上がります。

一方で、企業の業績が悪化したり、「今後は成長しにくそうだ」と考える人が増えたりすると、株を売りたい人が増え、株価が下落することがあります。

つまり株主になるということは、

企業の成長や業績によって、自分の持っている株の価値も変化する

ということです。

また、企業によっては株主に対して「配当金」を支払うこともあります。

このように株を持つことで、

① 株価が上がることで利益を得る

② 配当金を受け取る

という2つの代表的な利益を得る可能性があります。

株価はなぜ動くの?

株について勉強すると、必ず出てくるのが「株価はなぜ上がったり下がったりするの?」という疑問です。

株価は基本的に、その株を買いたい人と売りたい人の需要と供給によって決まります。

「この会社の株を買いたい」という人が多ければ、株価は上がりやすくなります。

逆に、「この会社の株を売りたい」という人が多ければ、株価は下がりやすくなります。

では、なぜ買いたい人や売りたい人が増えるのでしょうか。

その理由は一つではありません。

例えば、

  • 企業の業績
  • 今後の成長への期待
  • 景気
  • 金利
  • 為替
  • 世界経済
  • 政治や国際情勢
  • 新しい商品やサービス
  • 災害や戦争などの出来事

など、さまざまな要因が関係します。

例えば、ある企業が「新しいサービスを発表し、今後大きく成長するかもしれない」と期待されたとします。

すると、その会社の株を買いたい人が増える可能性があります。

その結果、株価が上昇することがあります。

反対に、業績が悪化したり、将来の成長に対する期待が低下したりすると、株を売りたい人が増えて株価が下落することがあります。

ここで大切なのは、

株価は「今の会社の状態」だけでなく、「これからどうなりそうか」という期待によっても動く

ということです。

そのため、業績が良い会社でも株価が下がることがあります。

逆に、現在の業績がそれほど良くなくても、「これから成長する」と期待されて株価が上がることもあります。

株でどうやって利益を得るの?

では、株を買うことで、具体的にどのように利益を得られるのでしょうか。

代表的なのが、

「値上がり益」と「配当金」

の2つです。

値上がり益

まずは値上がり益です。

例えば、1株1,000円の株を100株購入したとします。

購入金額は10万円です。

その後、株価が1株1,500円まで上昇したとします。

このとき100株の価値は15万円になります。

10万円で購入した株が15万円になったため、売却すれば5万円の利益になります。

このように、株を安く買って高く売ることで得られる利益を「値上がり益」といいます。

ただし、株価は必ず上昇するわけではありません。

1株1,000円で購入した株が800円になれば、100株なら2万円の含み損になります。

そのため、株式投資には利益を得られる可能性がある一方、損失が発生する可能性もあります。

配当金

もう一つが「配当金」です。

配当金とは、企業が得た利益などの一部を株主に還元するものです。

例えば、企業が事業を通じて利益を上げ、その一部を株主に配当するとします。

あなたがその企業の株を保有していれば、決められた条件を満たすことで配当金を受け取れる場合があります。

ただし、すべての企業が配当金を出しているわけではありません。

企業によっては、利益を株主に配当するのではなく、新しい事業への投資などに使うこともあります。

そのため、

株を買えば必ず配当金がもらえる

というわけではありません。

株は「企業の成長」に投資するもの

ここまでの内容を整理してみましょう。

株とは、企業の一部を所有するものです。

企業は株を発行することで、事業を成長させるための資金を集めます。

そして私たちが株を購入すると、その企業の株主になります。

企業が成長して利益を増やしたり、将来の成長が期待されたりすれば、株価が上昇する可能性があります。

一方で、企業の業績が悪化したり、将来への期待が低下したりすれば、株価が下落する可能性もあります。

そして株主は、

値上がり益

配当金

などによって利益を得る可能性があります。

つまり株式投資とは、単に「株価が上がるか下がるかを予想すること」ではありません。

企業の成長に資金を提供し、その成長の成果を株主として受け取ること

とも考えられます。

もちろん、実際の株価は企業の業績だけでなく、景気や金利、為替、政治、国際情勢など、さまざまな要因によって動きます。

だからこそ、株式投資を始める前に「株とはそもそも何なのか」を理解しておくことが大切です。

次の記事では、株を一社ずつ買うのではなく、複数の企業などにまとめて投資できる**「投資信託」**について解説します。

参考・出典

会社の株価の決まり方|なるほど!東証経済教室

用語集 | 日本取引所グループ

証券投資ってなに?3つのキホン|日本証券業協会

日本証券業協会_資産形成と金融商品

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