「インデックス投資ってよく聞くけど、そもそも何?」
「S&P500や全世界株式に投資するのもインデックス投資なの?」
「初心者にはインデックス投資がおすすめって聞くけど、本当にいいの?」
投資について調べていると、「インデックス投資」という言葉を目にする機会が増えてきます。
NISAについて調べている人なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、言葉は聞いたことがあっても、
「インデックスって何?」
「どうやって投資するの?」
と聞かれると、意外と説明するのは難しいですよね。
インデックス投資は、仕組み自体はそれほど難しいものではありません。
この記事では、投資初心者の方に向けて、
- インデックス投資とは何か
- インデックス(指数)とは何か
- インデックス投資の仕組み
- インデックス投資のメリット
- インデックス投資のデメリット
- インデックス投資はどんな人に向いているのか
について、できるだけ分かりやすく解説します。
投資信託の選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:投資信託の選び方とは?初心者がみるべきポイントを分かりやすく解説
インデックス投資とは?
まず、インデックス投資とは何なのでしょうか。
簡単にいうと、日経平均株価やS&P500などの「指数(インデックス)」と同じような値動きを目指して投資する方法です。
「指数」と聞くと少し難しく感じるかもしれません。
しかし、イメージとしては、
「市場全体の動きを表す数字」
と考えると分かりやすいでしょう。
例えば、日本の代表的な株価指数の一つに「日経平均株価」があります。
また、アメリカには「S&P500」という代表的な株価指数があります。
S&P500は、アメリカの代表的な500社を対象とした株価指数です。
インデックス投資では、このような指数に連動することを目指す投資信託やETFなどに投資します。
つまり、「この会社の株が上がるかを予想して投資する」
というより、「日本やアメリカ、世界全体などの市場の成長に幅広く投資する」という考え方です。
そもそも「インデックス」って何?
インデックス投資を理解するためには、まず「インデックス」という言葉を理解しておきましょう。
インデックスとは、簡単にいうと株式市場などの値動きを表す指数のことです。
例えば、
- 日経平均株価
- TOPIX
- S&P500
- NYダウ
- MSCI ACWI
などがあります。
それぞれ対象としている企業や地域などが異なります。
例えばS&P500なら、アメリカの代表的な企業を対象としています。
一方、全世界株式の代表的な指数の一つであるMSCI ACWIは、先進国や新興国など世界の株式市場を幅広く対象としています。
つまり、
S&P500 → アメリカの株式市場を代表する指数
MSCI ACWI → 世界の株式市場を幅広く対象とする指数
というように、それぞれ特徴が違います。
そしてインデックス投資では、こうした指数の値動きに連動することを目指します。
インデックス投資はどういう仕組み?
では、実際にどのように投資するのでしょうか。
例えば、S&P500に連動することを目指す投資信託があるとします。
この投資信託は、S&P500を構成する企業などに投資することで、S&P500と似た値動きを目指します。
私たちは、その投資信託を購入するだけです。
すると、自分でアメリカの企業を一社ずつ選んで購入しなくても、S&P500という指数を通じて複数の企業にまとめて投資することができます。
イメージすると、
自分で企業を選ぶ
↓
「A社が伸びそう!」
「B社も良さそう!」
「C社にも投資しよう!」
と一社ずつ選ぶのではなく、
S&P500に連動する投資信託を購入する
↓
S&P500を構成する複数の企業にまとめて投資
という形です。
これがインデックス投資の基本的な仕組みです。
インデックス投資とアクティブ投資の違い
投資信託について調べていると、「アクティブ投資」という言葉も出てきます。
インデックス投資とアクティブ投資の大きな違いは、どのような運用を目指すのかです。
インデックス投資では、特定の指数に連動することを目指します。
一方、アクティブ投資では、市場平均を上回る運用成果などを目指して、運用会社が投資する銘柄を選びます。
例えば、
インデックス投資→「S&P500と同じような値動きを目指そう」
アクティブ投資→「S&P500を上回る成果を目指そう」
という違いです。
もちろん、アクティブ投資が悪いというわけではありません。
専門家が企業を分析して投資することに魅力を感じる人もいるでしょう。
ただし、運用方法が異なるため、手数料などのコストにも違いが出る場合があります。
インデックス投資のメリット
ここからは、インデックス投資にはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
幅広い企業に分散投資できる
インデックス投資の大きなメリットの一つが、複数の企業にまとめて投資できることです。
例えば、S&P500に連動する投資信託を購入すれば、S&P500を構成する多くの企業にまとめて投資することができます。
一社だけに投資している場合、その企業の業績が大きく悪化すると、投資した資産も大きな影響を受けます。
一方で、複数の企業に分散して投資すれば、特定の一社だけの影響を小さくすることができます。
もちろん、分散投資をしたからといって損失がなくなるわけではありません。
市場全体が下落すれば、インデックス投資でも大きく値下がりする可能性があります。
それでも、一つの企業だけに集中して投資するより、幅広い企業に投資しやすいというメリットがあります。
投資する企業を一社ずつ選ばなくていい
株式投資をするときには、
「この会社は成長しそうかな?」
「業績はどうだろう?」
「この株は割高じゃないかな?」
など、企業について調べる必要があります。
もちろん、企業分析そのものを楽しめる人もいるでしょう。
しかし、投資初心者にとっては、たくさんの企業を調べて投資先を決めるのは大変です。
インデックス投資なら、指数に連動することを目指す投資信託などを購入することで、自分で一社ずつ投資先を選ぶ手間を減らすことができます。
「投資はしたいけど、企業分析にそこまで時間を使いたくない」
という人にとっては、大きなメリットです。
比較的低コストの商品が多い
インデックス型の投資信託には、比較的低いコストで運用できる商品が多いという特徴があります。
もちろん、すべてのインデックスファンドの手数料が安いわけではありません。
商品によってコストは異なるため、購入する前に信託報酬などを確認することが大切です。
投資では、利益が出るかどうかだけでなく、どれくらいのコストを支払うのかも重要になります。
特に長期間投資する場合、わずかなコストの違いでも積み重なっていきます。
投資初心者でも始めやすい
インデックス投資は、投資初心者でも比較的始めやすい方法の一つです。
なぜなら、
「どの企業の株を買うか」
を一社ずつ考える必要がないからです。
例えば、「アメリカの大企業に幅広く投資したい」と考えた場合、S&P500に連動する投資信託を選ぶという方法があります。
「世界中の企業に幅広く投資したい」と考えるなら、全世界株式に連動する投資信託を選ぶという方法もあります。
もちろん、どの商品を選ぶかによって投資対象やリスクは変わります。
だからこそ、「インデックスだから何でもいい」と考えず、投資対象を確認することが大切です。
インデックス投資のデメリット
メリットがある一方で、インデックス投資にも注意点があります。
「初心者向け」と言われることが多いからといって、必ず利益が出るわけではありません。
ここは非常に重要です。
元本保証ではない
インデックス投資で最も重要なのが、元本保証ではないということです。
例えば、S&P500に連動する投資信託を購入した場合、アメリカの株式市場が大きく下落すれば、投資信託の基準価額も下落する可能性があります。
100万円投資していたものが、80万円、70万円と値下がりする可能性もあります。
そのため、
「インデックス投資=安全」
ではありません。
預金とは違い、投資した金額を下回る可能性があります。
市場平均を大きく上回ることを目的としていない
インデックス投資は、基本的に特定の指数に連動することを目指します。
そのため、
「市場平均を大きく上回って利益を出したい」
という人には、物足りなく感じる可能性があります。
例えばS&P500に連動する投資信託なら、基本的にはS&P500を大きく上回ることではなく、S&P500に近い値動きを目指します。
もちろん、実際の運用では信託報酬などのコストや運用上の要因によって、指数と完全に同じ値動きになるわけではありません。
市場全体が下落すると資産も減る
インデックス投資では、幅広い企業に投資できます。
しかし、これは逆にいうと、市場全体が下落したときには、その影響を受けるということでもあります。
例えば、世界的な金融危機や景気後退などによって株式市場全体が大きく下落すれば、全世界株式などのインデックスファンドも値下がりする可能性があります。
「たくさんの企業に分散しているから絶対に大丈夫」というわけではありません。
分散投資によってリスクを抑えることはできますが、投資にリスクがあること自体は変わりません。
インデックス投資はどんな人に向いている?
ここまでの内容を考えると、インデックス投資はどのような人に向いているのでしょうか。
例えば、
「長期的に資産形成をしたい」
「一社ずつ企業を選ぶのは大変」
「複数の企業に分散して投資したい」
「投資にあまり時間をかけたくない」
という人には、インデックス投資は選択肢の一つになるでしょう。
特に、毎月一定額を積み立てる方法と組み合わせれば、相場のタイミングを毎回判断する負担を減らすこともできます。
ただし、インデックス投資がすべての人に適しているわけではありません。
投資する目的や期間、どの程度の値下がりなら受け入れられるのかによって、適した商品や投資方法は変わります。
S&P500と全世界株式もインデックス投資?
ここで、よく聞く「S&P500」や「全世界株式」についても簡単に整理しておきましょう。
S&P500や全世界株式そのものが「投資方法」というわけではありません。
例えば、
S&P500
→ アメリカの代表的な企業を対象とする株価指数
全世界株式
→ 世界各国の株式に幅広く投資する商品や、その投資対象を指して使われることがある言葉
そして、S&P500などの指数に連動することを目指す投資信託を購入することで、インデックス投資をすることができます。
つまり、
S&P500=指数
S&P500に連動する投資信託=投資商品
その投資信託を購入して指数への連動を目指す=インデックス投資
と整理すると分かりやすいでしょう。
このあたりは少し混乱しやすいので、最初はこの3つを区別できれば十分です。
まとめ
今回は、インデックス投資について初心者向けに解説しました。
インデックス投資とは、日経平均株価やS&P500などの特定の指数に連動することを目指して投資する方法です。
自分で企業を一社ずつ選ぶのではなく、指数に連動する投資信託などを購入することで、複数の企業にまとめて投資できます。
インデックス投資には、
- 幅広い企業に分散投資できる
- 投資先を一社ずつ選ぶ手間を減らせる
- 比較的低コストの商品が多い
- 長期的な資産形成に利用しやすい
といったメリットがあります。
一方で、
- 元本保証ではない
- 市場全体が下落すると資産も減る
- 市場平均を大きく上回ることを目的としていない
といったデメリットもあります。
そのため、
「インデックス投資なら絶対に儲かる」
と考えるのは間違いです。
大切なのは、インデックス投資の特徴を理解したうえで、自分の投資目的やリスク許容度に合っているかを考えることです。
投資を始めると、「S&P500」「全世界株式」という名前をよく目にするようになります。
しかし、名前だけを見て「なんとなく人気だから」と選ぶのではなく、
「何に投資しているのか」
「どんな指数に連動しているのか」
「どのくらいのリスクがあるのか」
を確認することが大切です。
ここまで理解できれば、インデックス投資の基本はかなり押さえられています。
次の記事では、インデックス投資について調べると必ずと言っていいほど出てくる「S&P500とは何なのか?」について、初心者向けに分かりやすく解説します。
参考・出典
金融庁「投資信託等に関する説明・注意事項」s026.html


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